かちどき橋を渡るたび 君の笑顔が揺れる 川面に映るネオン 心にうかぶ影 「また来ようね」といった あの約束の夜 今はぼく一人 夕暮れ染まる空 隅田川 流れる記憶 切なさが 風に乗って 屋形船 遠く消えて 心だけ 置き去りにして 清洲橋を歩けば まちあかりが滲む 二人並んで見た 夜のクルーズ船 「忘れないよ」と言った あの日の横顔 今はただ一人 影を引きずるだけ 夕陽が川を染めて 時が止まる 二人の足音 波に消えさる 隅田川 流れる記憶 切なさが 風に乗って 屋形船 遠く消えて 心だけ 置き去りにして 両国橋に立ち止まり 深呼吸 川面浮かぶ月が 涙を隠して 「さよなら」と言った 最後のよる 今は夜風だけが ぼくを包む 隅田川 夜が包む 静かに流れる 想いのかけら 遠く揺れるあかりに 君を重ねて